1月が終わって2月になる。この1か月はいろいろな人にお世話になった。家族、コミュニティ、転職活動などで会った人などなど。
いろいろ書いたり、話したり自分から声をかけたりもしていたら、自分も声をかけられたりもしている。なんか就職をしていない状況とは思えない忙しさだった。
暇だなぁと思い始めたのはやっと1月末になってからである。暇だったので、また英語の記事を読む習慣を復活させたりしている。
2月は一か所くらいはどこか一人旅に行こうかなと思ったりしている。場所とか日程とかはまだ何も決めていない。
市場の中にいる自分
良くも悪くも3年半程度、ひとつの会社で働いていた。そこで常々思っていたのは、全然市場にさらされていないという感覚だった。
もっと市場にさらされたい - それが一番に自分が思っていたことである。結局最後の最後まで、社内にいる間は市場にさらされている感覚はほとんどなかった。それが良いことなのか、悪いことなのかは僕にはわからない。
一方で、その閉鎖的な環境が僕には我慢ならなかったことは間違いない。
まずは転職活動を通じて、ビジネスパーソンとしての自分を久々に市場にさらしてみたのはやはり面白かった。前回の転職活動とは全く違う感覚だった。
そもそも人に会うのが楽しかった。たとえ採用面接であっても。色々な会社の事業を聞くのは本当に楽しかったし、自分は無理せず自分が思っていることをそのまま話すだけだった。
そもそも、自分のことをエンジニアではなくビジネスパーソンと見なして転職活動を設定したのは人生で初めてかもしれない。ここで詳細は書かないが、自分はあんまりもう自分のことをいわゆるソフトウェアエンジニアだと思っていない。
自分のことをエンジニアだと思わないからこそ、話せることがいっぱいあったし、実際に話していると思う。逆に言うと普通のエンジニアを期待されると、自分はかえって良い評価がつかないかもしれないと思う。
でも別にそれでいい。自分に嘘をついてまで続けたい仕事ではないし。
まだどの会社に入るのかとかは決まっていないが、選考はほとんど終わっている。
市場にさらされている環境へ
さて、次こそが本丸である。その会社が市場にさらされる環境かどうかは、結局入社をしなければわからない。
どうやって選ぶのか、正直わからない。しかし一方で、僕は大事なことを決めるときにはいつもこう思っている - 大事なことほど論理的に説明できない、と。
であるならば、人生で本当に大切なことほど感覚で決めようと思う。論理的に考えられること、定量的に比較することはもちろんやるけれど、それでも決めきれない部分は感覚で決めてあとで自分で正解にするしかない。
実際に失敗するかもしれない。今回の転職活動はそもそも偶発的なものだし、なにか明確にやりたいことがあって転職活動を始めたわけでもない。
それでも、なんとかなるだろうしこの転職活動が理由では死にもしないと思う。まだまだ未来はある。
📰What I Read This Week📰
Elon Musk氏、アウシュビッツを訪問
Wall Street JourmalにElon MuskがAuschwitzを訪れたという記事があった。
Elon Musk Visits Auschwitz Death Camp Ahead of Antisemitism Symposium
“The visit was very important” because of Musk’s high profile, EJA chairman Rabbi Menachem Margolin, told The Wall Street Journal.
Elon Musk氏は以前にユダヤ人差別者へ迎合するような投稿を自身のプラットフォームX(Twitter)でしたことがあったが、それを契機として実際にポーランドの絶滅収容所を訪問する機会となったらしい。
僕個人は別にMusk氏に良い印象を持っていないのだが、少なくともこの記事内での彼のコメントはいつもの奔放な発言に比べよっぽど真面目だし、記事中の動画の印象も(内容に賛同できるかはおいておいて)かなり慎重に発言しているように見えた1。
打算的に自分の態度を調整するような人ではないだろうから、きっとあの態度は彼の本心なのだと思う。そしてWWIIには、彼にもこのような態度をとらせるようななにかがあるのだろうと思った。
稼働効率(リソース効率)を意識するのはむしろ有害
Utilization Considered Harmful. Why It’s Costly Keeping Everyone Busy…
長い記事だが、フロー効率とリソース効率に関する記事である。プログラマが「仕事をしていない」ことがかえって効率をあげる(ことがある)という逆説的な主張までもが書いてある記事である。
一部の人では、ソフトウェア開発においてはフロー効率(機能のリリースまでのリードタイムを短くすること)を意識して、リソース効率(人員のリソースをフル活用できているか)を意識するのはよくないというのが新たな常識になりつつあると思うが、そもそもまだまだ認知されていない概念かもしれないと思っている。
この記事は長いが、そもそもなぜリソース効率が良い状態はかえってソフトウェアが価値を提供できなくなるのかのメカニズムを詳しく書いてある。
さらに言えば、我々がなぜマネジメントとはリソースを管理することだと考えてしまうのかの理由までも書いてある。記事によれば、1911年 - ソフトウェア開発どころか、第一次世界大戦も始まっていない時期 - に書かれた本を出典として我々はリソースを管理しようと頑張っている。
さすがに見直されるべきことだなと、その歴史を知っても思った。
今週の一曲
今日は Queen の Bohemian Rhapsody
毎週一曲紹介しているだけなのにすでにネタ切れ感がある。いかに自分が音楽を開拓していないかがよくわかる。
Queenは昔から好きなんだけど、そんなに詳しくない。でもなんかQueenの曲はどれも鮮烈だなと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございました。毎週こんな形で更新しているので、もしこの記事を気に入ったかたは是非購読をお願いします。
自分がそこまで英語話者のしゃべり方に対して感度が高いわけではないので、僕の印象がそこまで信用できるものではない。