#46 当たり前を揺るがす地政学の本が面白い
『あの国の本当の思惑を見抜く地政学』が面白かった
今週の読書
あの国の本当の思惑を見抜く地政学
社會部部長:常識を揺らす動画
社會部部長というYouTubeチャンネルがある。この人の動画は面白くてよく見ている。
例えば、古典廃止論に関する動画は面白い。古典教育の意義を真っ向から説明し、しかもサムネイルの「春は揚げ物」という冗談は古典教育の成功のたまものであることに気づかされる。
このほかにも、漠然と信じているものに対して深堀りし、異なる視点を与えてくれる内容が多い。出典の明示も丁寧だ。
アメリカは実は弱い
このような動画を作っている人が書いた本ということで手に取った。
この本は4つの国の視点から、古典地政学を使って現代の状況を解説するという筋書きになっている。4つの国とはアメリカ、ロシア、中国、そして日本だ。
この本は1章のアメリカの解説が最も長い。その理由は、安全保障に関する知識の解説に加え、その知識をもとに解釈すると一般常識とは異なる結論が得られるからだ。
ここでの常識とは異なる結論はこうだ。アメリカは実は弱い。
著者はこのように書いている。
第二次世界大戦後、アメリカは29回の戦争に参加しましたが、そのうち勝利したのは17回、引き分けは3回、敗北は9回でした。勝利したのは全体の6割だけで、決して「無敵」ではありません。(中略)最強のアメリカといえども、大国に直接戦争を仕掛けたことは戦後一度もありませんし、中小国に対してさえ、膨大な戦力を投じてやっと6割勝てた程度です。(本書99-100ページ)
著者はさらに具体的に主要な例を挙げて説明している。朝鮮戦争は引き分け、ベトナム戦争は敗北、湾岸戦争は勝利、アフガニスタン紛争は敗北、イラク戦争は引き分けだ。
このアメリカの弱さをベースに、海洋国家アメリカの生存戦略を解きほぐす。これがそのまま、大陸国家と海洋国家の攻防という古典地政学の解釈の説明になっていく。
“当たり前”を揺らす地政学入門
最後まで読んで思うのは、地理の重要性を我々は普段どれだけ過小評価しているかということだ。
僕自身は大学入試で地理選択で、地理の知識は一般人程度にある。しかし、それを国際政治や軍事衝突と絡めて考えたことは一度もなかった。いや、国際政治どころか四季がない暮らしを想像したことさえない。海がない国の暮らしを想像したこともない。
著者は本書でこのように主張している。
人間の思考や行動は、私たちが思っている以上に地理に動かされている。それも、気づかないうちに。(本書カバー袖より)
四季があること、平野で暮らすこと、農業をすることなどが当たり前だと思っている日本人が多いだろう。
しかし、現実には四季がないエリアなど山ほどある。平野で暮らしておらず、山地で過ごす人もいる。平野に住んでいても、農業をするには土地が悪いため狩猟採集や牧畜をしている人もいる。
当たり前だが世界は多様なのだ。その当たり前に、本書は地理というものさしで気づかせてくれる。
今週の外出
足ツボマッサージ
このところ体が疲れていて、どうにもだるい。また金曜日に肩こりになってしまい、寝る体勢を工夫しなければならないほどだった。
せっかくの3連休なのでリフレッシュをしようと、足ツボマッサージと整体を受けてみた。
痛いのだが、それよりもなんだか気持ちよく。スマホもなにも見ずにボーっとしていた。
あまり口に出さないが、僕は医療に関してわりと潔癖である。
とくに、薬を飲むのが嫌いだ。医者には行くしもらった薬も飲む。でもできることなら薬はなるべく飲みたくないと思っている。サプリメントなども使わない。栄養ドリンクなども、たまに飲むが頻度を高くしないようにしている。
マッサージは民間療法である。これでなにか病気が治るとか見つかるとか思っていない。でも、自分がスッキリできたと勘違いできるうちはやる意味があると思う。
なんにせよ、3連休のいいリフレッシュになった。
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