気がつけば久しぶりの更新になってしまった。
週5で出社して、とうとう2019年以前の生活に戻ったなという感覚でいる。あぁ、俺ってこんな生活をしていたなと思っている。
土日のどちらかは彼女と一緒に遊んで、それ以外の時間は読書に勤しんで、毎日の通勤で国際ニュースも毎日読んで、なんだかんだいって充実している。本人には充実している自覚はないけど、ということは充実しているんだろう。
昔、よこがおという映画の舞台挨拶で聞いた「幸せな人は、自分が幸せであるという自覚がないから、あんまり幸せそうにしていない」という言葉は本当に真に迫るものだなと思う。
幸せじゃない人ほど、幸せそうにする理由がある。
愛すべき平凡な日常
平凡な日常というのが嫌だった時期もあるが、いまはとてもいいものだなと思っている。
毎日、定刻で電車は動くし、同じような時間にオフィスの自席につき、毎日似たような仕事をし、毎日似たような時間に家に帰る。帰ってからも特に何もせず寝る。
平日に何もできないことに、何もできないという残念さを感じる気持ちもある。休日がすぐに終わってしまうことに残念さを感じもする。でも僕は別にすごい人間ではないのだし、何もできなくても別にどうということはない。
凡人が、平凡な日常を生きている。ただそれだけなのだ。
ロシア、ウクライナ、イスラエル、ガザ、そして……
世界の一部では、戦争が起きている。
安易に戦争が起きていない平和な日常を慈しみましょうなどという気はない。戦争反対などという気持ちもない。賛成するか反対とかの問題に関係なく戦争はやってくる。
そうならないように、真剣に考えなければならない。
なぜこの戦争が起きているのか、自分なりに勉強して考えている。そしてこれからの未来どうなるのか、どのように生きるべきかを僕はわりと真剣に考えている。
Ray DalioのPrinciples for Dealing with the Changing World Orderよろしく、文字通り「世界秩序が変わるとき」だと今を捉えている。
この世界秩序が変わるいま、僕らはなにを考えるべきか。なにをするべきか。
自分の頭で考えて、行動をするしかない。
安易にロシアに自由を語る日本人
遅ればせながら、NHK「映像の世紀 暗殺と粛清」をAmazon Videoで見ました。震える内容でした。全編、ロシア語の字幕をつけてyou tubeにあげたら、ロシアに届くでしょうか。プーチンが大統領に初当選した後、身の危険を感じてイギリスに亡命したロシア実業家ベレゾフスキーの言葉「ロシア人の精神性にはどこか隷属思考がある。だから統制社会を喜んで受け入れる。こんなことではロシアに芽生えた自由精神は破壊されてしまう」13年後、彼はイギリスの自宅で遺体となって発見されました https://twitter.com/KOKAMIShoji/status/1770853081367933393
だからこそ、このような安易な発言はあまりにも間違っていると思うのだ。
まず手段が間違っている。ロシアでも使われているソーシャルメディアはTelegramというのがある。ていうか、そんなことも知らないでロシア人に届けたいと本気で思っているのか。
次に、そもそもなぜロシアがNATOに反抗するのかがまるでわかっていない。
なぜロシアが武力行使という最終手段にまで出たのか。それは西側がロシアのことを理解しようという姿勢を一切見せなかったからだ。
西側的世界秩序からものごとをみている限り、ロシアも中国も「ルール違反する間違ったやつら」にしか見えない。それは西側から世界をみている限り間違いない。現代で日本語を読める時点で、あなたはおそらく西側的世界秩序で物事をみている。
しかし、西側的世界秩序は第二次世界大戦後に大枠が作られ、東西冷戦終結後に確定した秩序でしかない。ロシアも中国も、戦勝国ではあるが西側的世界秩序からは外れた国だ。
その彼らが、西側のイデオロギーや文化を押し付けるな、こちらにはこちらの事情があると言っているだけだ。
そもそも、人民が自由であるべきであるというのはひとつの価値観でしかない。
そして自由の意味を履き違えているのは西側諸国の人間でさえそうである。『社会契約論』でルソーが自由をどのように定義したのか知っている人はどれほどいるのだろうか?。
もっというと、あらゆる国家が民主主義国家になるのだというのは近代の西洋列強が作った幻想である。事実、そのようになっていない。
この時代になっても第三世界に西洋思想を植え付けようという試み。僕はこれを、時代遅れの啓蒙思想だと思っている。
西洋近代は、長かったけれどそろそろ終わる。終わることを認めなければ、むしろ将来負けるのは、日本も含めた西側かもしれない。
今週の一曲
今週はウィーアー!
ワンピース、いつか全巻読みたいなと思っている。どうだろう。完結する前いに死んだらそれはそれで後悔しない気がするけど、完結して読まずに死んだら後悔する気がする。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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